XとGNOME3デスクトップ環境の導入、日本語化とカスタマイズや追加ソフトの要点抜粋【2015-03版】
【まえがき】
※右記の続きにあたる記事=>Arch Linux x86_64 ベースシステム導入メモ【X及びGNOME3の導入は別記事】(2015-03版) - しーくさんのUp & Down - Thinking Notes
※Arch Linuxで、主にGNOME3を対象。他デスクトップ環境やディストリビューションでも通用しそうな項目を列挙。
※上記の通り、ベースシステムの導入が終わっていることを前提としています。
※関連記事も含めて、ほんの一例です。
※要点などを抜粋して書き記しているので、情報などが足りてない部分があると思います。
※困ったりもっと詳しく知りたいなら、そもそもArch WikiやGentoo Wikiやそれぞれ(使ってるディストリビューション)のインストールガイド、初心者ガイド(Archの場合は両方とも日本語あるし充実してるけど。ところにより英語版も合わせて見たほうが良いケースも有る)とか、紹介サイトとか、もっと遡って個別のソフトの公式サイトなどを参照すれば良いのだけど。あとmanコマンドでチェックする。オプションの種類や効果はもちろん、必要な環境変数の情報とかも載っていることが多い。
※やや初心者向けの記事です。英語を怖がっちゃダメ。
※本稿の内容は、わかってる人には要らない情報だけど必要な人がいるかもとか、自分用の備忘録です。というよりこのブログ自体が備忘録ですので。
※ここではnvidiaのグラフィックカードを使用している。Radeon系や内蔵型はよく知らない。
※後半はなぜかFAQ形式で、小耳に挟んだりした内容を書いてます。
※追加のソフトウェアで知りたいものがあれば以下を見てもらえばいいかと。ほんの一例です。
Arch-Linux追加簡易メモ(追加で入れたかもしれないソフトウェア(パッケージ)一覧など) - しーくさんのUp & Down - Thinking Notes
【日本語ロケール】
・export LANG=ja_JP.UTF-8 #.bashrcとか.xinitrc(.xprofile)に書いておく。
※LC_ALLを設定するのは本来非推奨?今まで使っちゃってたけど、どのLinuxでも非推奨かも。
※個別にLC_MESSAGESとかを設定するのはOKみたい。
・システムごとロケール書き換えるならそれなりの適切な手順が必要。簡単だけど。
※でもシステムのロケールはen_US.UTF-8かCにしたほうが無難らしい。
【日本語フォント】
・yaourt -S ttf-ほにゃらら
※VLGothic,IPA,Migu 1Mとか定番か。
※全角空白可視化になってたと思うけど一応Rictyもあったと思うよ、気に入らないなら過去記事見てくれたらいい。Ricty生成の簡易説明載せてたはず。もちろんAUR(ABS≒yaourt)のPKGCONFIGとかをいじって入れてもいいかも。
【X】
・xorg-server xorg-server-utils mesa mesa-demos xf86-input-evdev辺りを入れる。mesa-demosにglxinfoコマンドとかが含まれてる。
※なおグラフィックドライバの選択肢に気をつけること。Xが起動しなくなるかも。パッケージ削除して入れなおせばいいけども。よくわからんが、困ったらmesaのドライバでも入れておけば良いかも?
・startxしたければxorg-xinit辺りを入れる。
・テストするために、xterm,twm辺りを入れる。
・/etc/X11/xorg.conf.d/配下に、追加の設定ファイルを書いて設置するほうが、/etc/X11/xorg.confを全部書くより簡単。
カスタマイズが要らなければマウス用や画面用などは設置しなくてもいいが、
キーボードの設定は必要になるだろう。日本語で打てなくなるのとキー配置がおかしくなる
例:/etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf
Section "InputClass" Identifier "system-keyboard" MatchIsKeyboard "yes" Driver "evdev" Option "XkbRules" "xorg" Option "XkbLayout" "jp" Option "XkbModel" "jp106" EndSection
※#localectl set-x-kemap set jp106みたいなやり方もあるっちゃあるみたい。
・使用予定の一般ユーザに、sudo gpasswd -a [username] videoをしておく。
・startxしてターミナル2〜3個の画面が出てきたらOK、exitでもして抜けておく。
※起動せず真っ暗だったりログ("screen not found"とか、"xorg-server fail"みたいなやつ)だらけならなにかミスってるので、
/var/log/X.0.logみたいなファイルを調べてトラブルシュート。less cat grepなどのコマンドを駆使する。
・今後startxするなら、[$HOME/.xinitrc]に設定を書いておく。
・startxせずにグラフィカルログイン(ディスプレイマネージャを使う)なら,[$HOME/.xprofile]に設定を書く。
・色々日本語にしたいならexport LANG=ja_JP.UTF-8とか(別にUTF8じゃなくてもいいかもしれないが)は必須。
・不要ならxterm,twmをパッケージ削除。
※この時点でも、日本語キー配置が機能していなければ、Xが起動している状態で「setxkbmap -model jp106 -layout jp」を実行すればいい。毎回手間だけど。
【GNOME3】
・gnomeというパッケージ(グループ)でだいたい入る。
・gnome-tweak-toolも入れておく。
・とりあえず端末はgnome-terminalでも入れておく(※好きなやつでいい)。ドロップダウン式でタブ型ならguakeとかおすすめ。
・とりあえずテキストエディタは、geditとか入れておく。
# systemctl enable gdm.service でPC起動時にログイン画面(GDM:GNOMEディスプレイマネージャ)が出るようになる。
・自動起動させたいアプリは、[$HOME/.config/autostart/]配下に、[hoge.desktop]というようなファイルに内容を書いて設置するほうが良いみたい。
書式はよく知らないが、freedesktopのサイトとかで調べるといいのだと思う。
※そうしておけば、他のデスクトップ環境でも多分同じように自動起動してくれる。(環境ごとに専用のUIで追加設定が必要かも知れない)
・GNOME起動してログインしたらフォント類をさっき入れたやつを指定し設定で日本語化しておくといい。
【ibus/mozc設定】
・本稿ではibus-mozcとibus-qtを入れる #ibus-qtは念の為。mozcは依存で入ったと思うが自信ない。
・(GNOME3の場合特に)「$HOME/.xprofile」(ディスプレイマネージャを使う場合とか特に)には、例の呪文を書かない。
例の呪文とは…
[.xprofile]
ibus-daemon --xim --replace
代わりに、[$HOME/.config/autostart/ibus.desktop]のようにファイルを設置し、以下のように書いておく。
[Desktop Entry] Encoding=UTF-8 Name=ibus-mozc Comment=ibus-mozc Comment[ja_JP]=ibus-mozc Exec=ibus-daemon --xim --replace Icon=ibus-daemon Type=Application StartupNotify=true Keywords=InputMethod
・適当に書いたので詳細は違うかも知れないがだいたいこんな感じ。必要なら--daemonizeオプションをつける。3種類のショートオプションなら[ibus-daemon -xdr]とか。
・コレを入れた状態でログインしたら、多分ibusが起動しているので、
・端末やメニューなどから、ibus-setup(「ibusの設定」)を起動させて好みに設定する。
※ここで右タブから「mozc」”だけ”を追加しておくこと。(追加されてなければ)
※うまく行かなかったらとりあえず前者の記述を有効にして一旦ログアウトしたあと、ログインしたら端末からibus-daemon -xdrしておけばとりあえずなんとかなる。
・GNOME3の設定画面から「入力ソース」を探し、「MOZC」だけにしておく。
※おそらく「地域と言語」か「キーボード」のやつ辺りにあるのでどうぞ。
・これで、画面上のインジケータが機能するようになる。
・切り替えはいわゆるWindowsキーとSpaceキー同時押しか、半角/全角を押すことでうまく切り替えることができる。インジケータをクリックしてもいい。
※ついでに、上の画像のように日本語化してしまうといい。
【カスタマイズ】
・[tweak-tool]で追加の細かな設定ができる。GNOME3用のアドオンの設定もこれでできる。
・GNOME3アドオンはWebブラウザを使う場合は専用のブラウザ([Web]とかいう名前で存在してる。)とかからしかできない?ので注意。
・他のインストール方法の説明は省く。
・アドオンサイトにいき、左上の小さなボタンを「ON」にすればそのアドオンが追加インストールされる。
・有効にするには、tweak-toolとかで。
・その他飽きたらず細かいカスタマイズがしたければdconf-editorとGNOME3はgsettingsだったかな、まあとにかくそれを導入してコマンドラインから設定する。dconf-editor(GUIで操作できる)を使えば、隠し設定にもアクセスできる。
・タスクバー(?)の時刻日付表示に変更を加える、画面下にウィンドウリストを表示させる。とか。
※例1: gsettings set org.gnome.shell always-show-log-out true (ログアウトボタンを追加)
【デスクトップにアイコン置きたい…】
・設定で変えられるのでどうぞ。
※エクステンション(アドオン)とか他の設定項目によっては不具合が発生するかもしれないみたい。注意すること。
【なんかあんまりGNOME3のGUIに馴染めないんだけど・・・】
ちょっと設定変えてあげるだけでうちのLinuxマシンがかなり可愛く感じられました。(●●歳、男性。体験談
・それは冗談だけど(自分もあんまり馴染めない感じで試用している)、それでもダメならArch Wikiをデスクトップ環境とかで検索。他にも選択肢あるよ。
・そもそも選択肢がいくつもあるから、「今日はこのデスクトップ環境な気分!」とかありうる。実際やってたりする。
・KDEとかCinnamon、LXDE、Xfce4とか。後半2つは古いPCでも比較的サクサク動くみたい。
・少し変わってる(しかしパワフルな)のがいいなら、awesomeとかxmonad(だっけ?)が結構人気あるみたい。
・他にもあったり、組み合わせることができたりする(UIとウィンドウの挙動とかを)から、「Linux デスクトップ環境」とか「Linux ウィンドウマネージャ」とかで検索するよろし。
【ファイラー(言い方的にはファイルマネージャ? つまりファイル・フォルダ管理のアレ)が気に入らないんだけど】
・「nemo」とか他にも主要な人気ファイラーがあるので、それを導入して切り替える。
※切り替える方法は調べるべし。
勘違いしてたみたいです。GNOME3じゃ既定の変更ができないみたい?
【デュアル(マルチ)モニタとかの画面設定】
・GNOME3を使っているならば、通常のGNOME設定からできるはず。特に何もせずとも認識、表示されていて配置も変えられ、設定も保存される。
・他のDE(デスクトップ環境)に切り替えている場合もだいたい同じ(その環境用の画面設定ツールからやるの)だが、なぜか設定が保存されなかったりおかしくなることがある。※どっかに解決方法が載ってたと思うケド・・・も。
・最終手段として難度上がるけど、/etc/X11/xorg.conf.dディレクトリ配下に設定ファイルを適切なものを書いて固定するとかもありえる。
【WebブラウザのChromium(Google-Chromium)を使いたい】
・パッケージchromiumで導入
・flashplayerは導入の難度が高め。いくつか選択肢があるみたいだが。
・ここ(Arch Linuxについて書いた本稿)では、[chromium-pepper-flash]というのを選択。yaourtで探すと良い。
・プラグインの導入が終わったら、chromiumを起動しアドレスchrome://pluginsで確認、設定。AdobeFlashを常に許可にするにチェック。ニコニコ動画、youtubeなどを訪れて見れるかどうか確かめる。
【ALSA(音声再生、サウンド)】
・ここまでやってれば勝手に音が出るようになっている。
・もしダメなら、alsa関連パッケージを探して入れて、alsamixerでミュート解除しておく。
・それでもダメなら、まだLinuxシステム(カーネルとか)で対応してない可能性が高い。
※筆者が使ってるサウンドカード:Creative-SoundBlaster-Zなんかもca132とかいうドライバ/コーデックで一応カーネルコンフィグにはあるが、他の一般的な内蔵Chipサウンドデバイスみたいになっておらず未だフルサポート状態ではない可能性がある。もしかしたら不安定だがとりあえず音は出せるとかいう情報を見た気がする。まあこういうケースはおとなしくM/B-Chip内蔵サウンドカード(Intel HD Audio系など)を使っておこう…。
・それでもダメな場合、「pulseaudio」「gstreamer」などのキーワードで設定の仕方を調べる。
・それでもダメな場合、そもそも上記のようにサウンドカードのドライバ/ファームウェアが読み込まれてない可能性や、認識すらされてない可能性があるので、使ってるカードの名前を調べ、認識名を調べ、それ用のドライバ/ファームウェアをインストールし読み込み有効にする必要がある。
【MIDIファイル再生したい】
・いくつか選択肢があるが(Timidity系を導入するとか)、
ここではhttps://wiki.archlinux.org/index.php/FluidSynth辺りを参照して導入した。
【動画ファイル見たい】
・たくさんあるが、vlcやmplayer、あんまり使ったことないけど確かTotemだっけ?あれTotem音楽プレイヤーだっけ?メディアプレイヤーだっけ?Rythmboxとかがど安定(人気)みたい。
【MP3など音楽再生したい】
・これもたくさんあると思う。
・コマンドラインでいいならよく知ってモノで言うと、mplayerとかmpg123とか。
・GUIなら、確かRythmboxが有名ドコロか。
・まあ他にも色々あるはず。KDE系(QT)ならAmarokとかか。
・ちなみに今私が気に入ってるのは、mpdとGMPCの組み合わせ。シンプルだけど。
・某リンゴ系プレイヤーみたいなのがよければそういうのもあったはず。
・banshee?
【音楽エンコードしたい、リッピングしたい、作曲したい】
・コマンドラインでlameとかだっけ?lame+GUIフロントエンドとか選択肢いっぱいだったはず。
・Linuxからあんまりやったことないので詳しく知らない。
・作曲系も案外いっぱいあるはず。
【音声/動画のCodecがないよおお!!】
・探せばパッケージにある気がする。
※ただし、国ごとや法律(特許、著作権、etc...)にそぐわない場合は違法になることがあるかもしれないので、注意する
【スクリーンショット撮りたい/高度な画像編集したい/高度なお絵かきしたい】
・色々あったと思うけど、とりあえず確かGNOME3のデフォルトでついてて設定済みだったと思うからPrintScreen押してみよう、そして$HOME配下を探してみよう。使用感があわなければ、他にもあるので探してみる。
・とりあえず編集はGIMP入れとけ。
・他にもアドビのイラレみたいなのがあったようなきがする。
【CDとかDVDとか焼きたい】
・個人的にもうあんまり焼き焼きすることがないので、毎回どのツールだったか忘れるのだが、dvdrtoolsとかcdrtoolsとかそんなんがいっぱいある。
・GUIがよければ確かQT系でk3bとかあるけど。
・まあ色々ある。
【オフィスソフト一式使いたい】
・最近定番のLibreOfficeかOpenOffice。
【Skype,LINE,...●●使いたい(Windows用ソフトとか)】
・Linux用が配布されてないかよく調べる。
・とりあえずwineとwinetricks入れてきちんと設定して使ってみる。
※動かなかったり不具合出ても泣かない、怒らない。
・Skype:公式からLinux用のtar落として使うか、wine入れてインストール。
・LINE:Windows用のやつをwineでインストール&起動確認した覚えが。
・こだわらないなら他にもプラグイン形式でなんとかするだけで使えるインスタント・メッセンジャー系とかIRCクライアントがいっぱいあるはず。
・よく知らないけど、ライセンスに引っかかる可能性も無きにしもあらず。
そういうのはWindowsを起動してやりましょう。
【ネトゲやぱそげー(MMOとかFPS、エ●ゲ)したい】
・Linux対応じゃないWindows用のゲームとかはほぼ無理だと思う。諦めてWindowsと共存するんだ。
・ADV系とかツクール系は、wineで動いてるとか動いてないとか。
・よく知らないけど、ライセンスに引っかかる可能性も無きにしもあらず。
そういうのはWindowsを起動してやりましょう。
【せっかくだからプログラミングとかしたい】
・GCCとか、開発ツール一式はとりあえずもう既にだいたい入っていると思うので、C言語、C++言語ならすぐにでも開始できる。互換相当(?)とかでもよければまずはgcc -vして対応言語(--enable-languages)を見てみると良い。
・お供にmakeとかと合わせてどうぞ。
・clangとかは追加で入れたようなきがする。
・どうしてもJavaやりたい=>ヒント:open-jdkみたいなパッケージ探せ。
・他のも言語名でパッケージ検索して入れる。
・リッチな統合開発環境(IDE)がほしいなら、eclipseを利用する手も。eclipse以外にも種類ある。GNOME使ってるならAnjutaとかあるらしい?
【細かい電源管理、CPUやファン調節したい】
・つ Arch Wikiなど
【ulimit関係のチューニング】
・やりたければgoogling(検索)しながら設定。ほどほどに。
【nvidiaグラフィックドライバ(X)】
・ここまでやってあるなら、既にとりあえずはインストールされてるはず。
・NVIDIAのサイトのやつとかを入れたければ、どうぞご自分で。
・コンポジットなど細かく設定したければ調べながらやること。
・調べるコマンドはglxinfoとかnvidia-settings(GUI)辺り。
・[/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf](名前は何でも良いけど)などとファイルを設置。
※簡易サンプル(有効にするぐらいしかしてないが)。
Section "Device" Identifier "Nvidia Card" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" Option "NoLogo" "true" #Option "UseEDID" "false" #Option "ConnectedMonitor" "DFP" # ... Option "TripleBuffer" "1" Option "RegistryDwords" "EnableBrightnessControl=1" EndSection
【少し前に流行ってた3Dデスクトップとか半透明やエフェクトバリバリかけたい】
・つ キーワード=Compiz,emerald,fusion,kwin,Arch Wiki,他
【もっとマシン自体を高速化したい…!】
・HDDチューニング(hdparamを使ったりアライメント調整)とかあるみたいだけど。
・ABSかバニラなカーネルソースでまにゅあるかーねるこんふぃぐ…。
・それかGentooでも入れなおしてバリバリ最適化かけましょうか^^b
・とはいえ、昨今ソース=>ビルドなコンボで最適化頑張っても、さほど他のディストリビューションとも変わらないとかいう話を目にする。サービスやプロセスの起動数とかで違うぐらいだとか。
・良いパソコンとかSSD買えばいいと思うよ(自作オヌヌメ)